セッション概要
当社グループでは2017年以降、AIシステムの機能安全対応や説明性、自動運転レベル4システムを安全論証する技術を開発してきた。この技術を応用して、近未来のシステムへの安全論証技術の研究開発に着手した。
未来社会の姿として、我が国ではSociety 5.0、欧州ではIndustry5.0が提唱されている。当社ではAIを中心としたシステムの発展が、AIの進化だけではなく、人間の価値観や行動をも進化させ、社会全体が最適化されていくと想像している。しかし、このような「人とAIの共進化」を実現するには、従来の検証手法や安全保証手法では社会実装の効率があまりにも悪い。
そこで当社では、「未来のあらゆる変化に対しても安全安心社会を持続できる新技術」の確立を目指している。この技術は、完全自動運転など近未来のさまざまなAIシステムの安全論証にも応用可能と考える。
本セッションでは、これまで取り組んできたAIや自動運転の安全論証活動の最新状況に加え、2022年より始動した研究活動の最新状況を紹介する。当社の安全論証の知見を、安全に社会実装する際の基盤技術として提供していきたい。